スポーツウェアの消臭例として、いつも使っている化学液体洗剤から環境に良いタイプの弱アルカリ性の液体洗剤へ換えてみる方法があります。
1920年代の綿や麻などの天然素材のスポーツウエアでしたら、まだそれほど消臭の悩みも少なかったかもしれません。
綿や麻は、汗を良く吸って服の外側に出してくれるからです。
しかし、なんというドレッシーでスポーツ向きとは言いがたい服装でスポーツをしていたのでしょうか。
激しい動きに耐えきれず破れてしまっていたようです。
みんなが困っていたところに、テニスプレーヤーのルネ・ラコステが伸び縮みするメッシュニットのシャツを発明してくれました。
それからスポーツウエアの新時代が開かれ、1970年代の中頃からは破れないし軽いしでポリエステルやナイロンなどの化学繊維へと変わっていきました。
さらに1980年代に入ると、化学繊維の欠点を無くすように汗を良く吸ってアッと言う間に乾く生地も発明されました。
「乾くならクサくないでしょ?」とお思いでしょうが、汗の水分だけ出て行き、臭いの成分は残ってしまうのでクサイのです。
スポーツウエアを買うときに、消臭糸を使っているものを選ぶなど工夫が必要です。
では、すでに気に入って買ってしまったスポーツウエアを、「大切に洗濯しているというのに臭いが取れないとはなにごと!」とお思いの方への消臭方法3点をご覧ください。
◆弱アルカリ性の洗濯洗剤でスポーツウェアを洗って消臭。
弱アルカリ性の洗濯洗剤で効果大なのは粉洗剤のようですが、液体洗剤でも人気商品が出てきています。
昔の環境に良い液体洗剤というのは汚れや臭いが落ちにくくて、環境のためには使い続けることが大切とわかっていても、臭いが取れないスポーツウェアを着る残念な気持ちには勝てずに、化学液体洗剤のほうがポピュラーになっています。
しかし、最近の環境に良い液体洗剤の中には化学液体洗剤よりも汚れもしっかり落とし切り、値段もおさえて売られている商品があります。
そのような人気商品を使ってみるのも効果が期待できます。
◆さらなる効果アップのために、漂白剤でスポーツウェアの消臭。
一番人気の粉末酸素系漂白剤は、40年くらい前から発売されている石けんメーカーのもので、750グラム約400円です。
40℃くらいのお湯に粉末酸素系漂白剤を入れて良くかき混ぜ、スポーツウェアを入れ、30分から1時間漬け置きします。
酸素系漂白剤なので、色柄物にも安心して使えます。
漬け置き後、普通に他の洗濯物と一緒に洗濯してみてください。
➡汗のついたスポーツウェアを持ち帰るときについてはこちら。
スポーツウェアで汗をかいて着替えたときに入れる袋って何?
◆スポーツウェアを重曹水にも漬け込んでみる。
水2リットルに重曹を大さじ4杯くらい入れて重曹水を作ります。
直径28センチのお風呂の湯おけですと、上から3センチくらいまで水を入れると約2リットルですが、ここに重曹を約大さじ4杯とスポーツウェアをたたんで漬けたとしてもかさばるし溢れます。
幅約1メートル10センチの浴槽に水2リットルを入れると、1センチくらいの水量ですが、スポーツウェアをのびのび漬けることはできます。
重曹水をしみ込ませて漬けられれば、30分後くらいに普通の洗濯物と一緒に洗濯するので漬ける水量はお好みで・・・。
水を倍の4リットルにしたなら、重曹を1カップ弱くらいの目安で作った重曹水にスポーツウェアを約30分漬け置きします。
漬け終わった浴槽もツルツルになるので重曹はやはり万能ですね。
人気の重曹は、国産の食品にも使えて安心タイプのものでバスボム作りにも利用でき、1キロ約500円なのでキロ単位で買う人も多いようです。
➡意外と洗濯後の部屋干しで、部屋の臭いをつけてしまうことが原因の場合もあります。
洗濯後の部屋干しでの臭いも防止できると更に完璧!
スポーツウェアを干す部屋空間の除菌・消臭にはBac-Cleanで・・・。
頑固な臭いのスポーツウェアの消臭は、洗う前に漬け込んでみる。
スポーツ界の記録更新に大きな助けとなった軽くて動きやすいスポーツウェアも、消臭機能抜群が当たり前になるまであと一息というところでしょうか。
それまでは工夫しながら消臭して快適に過ごして行きましょう。
(筆者:にゃんきち)