合皮製品の臭い・・・お気に入りなのにすぐに消せる?

バッグ合皮(合成皮革)・・・ごうせいひかくなのです。

ごうせいひかわで検索しても一発変換できませんのでご注意を。

合皮の臭いをすぐに消すことはとても難しいので、信頼できるお店で買うことが一番の臭い予防法になります。

その理由などをご覧ください。

買ったばかりの合皮のバックやソファーの臭いがきつい原因はなんなのでしょう。

合皮はフェイクレザーと呼ばれることもあるように、レザー(皮革)のフェイク(にせもの)なのです。

本物に似させるために努力がなされているあたりに臭いの原因が潜んでいそうです。

見た目は本物の皮革で、なるべく無駄な殺生をせず、皮革腐敗防止のナメシ剤を使うときの汚水を出さない環境にも優しい皮革はできないものかと研究を重ねて完成したものが合成皮革で、本物の皮革に近づけるための多くの工夫がなされています。

合成皮革なので皮革を合成したものなのかと勘違いしていたら、基は布だったんですね。

この布に塗る合成樹脂も臭いの原因で、仕上げに塗る樹脂もまた臭いますし、その上にエンボス加工してできたものが合成皮革なのですから臭いが出るのは当然です。

合成皮革の臭いの原因である合成樹脂は、なぜ臭いを出すのか、その臭いは消せるのか、本物の皮革だったら臭いがないのか調べてみましょう。

◆合成皮革の臭いの原因である合成樹脂は、劣化して臭いを出します。

洗濯物干しピンチ

合皮にも使われていますが、外に置いてあった樹脂製のケース、車の中の樹脂製品、プラスチックの脱衣かご、布団干しのハンガー、プラスチック製の植木鉢、これらもクサイクサイと噂になっているものです。

特に洗濯物干しのピンチは、部屋の片隅に置いてあり劣化でクサくなったというのに、もっとマメにお風呂に入ってくれたら良いのにと同居人が汗臭いのだと濡れ衣を着せてた人までもいました。

プラスチック製小物干しで、使い終わったらいつも日の当たらない場所へ片付けておいたものは18年目でも全く臭わないようですので、太陽光線による劣化が考えられます。

◆合成皮革の臭いの原因である合成樹脂の臭いは消せ。。。ません。

お店

特別に太陽光線に当てたわけでもなく、古いわけでもなくても、合皮製品を作るときに塗った合成樹脂は普通の温度で空気中に出て行っています。

本物の皮革に近づけるためには致し方ないことなので、臭いはあきらめるしかないようです。

そうかといって、健康に差し支えるような臭いでは使い続けるわけにもいきません。

もう買った時のタグは取ってしまったし交換も無理だろうなぁと思う前に、しっかりしたお店なら相談してみると、同じ品物との交換はできなくても同じ金額の違う商品に交換してもらえたり、何かと対応はしてもらえます。

信頼できるお店で買うことも大切です。

◆本物の皮革にも臭いはあります。

本革

皮を腐らないようにするための、なめし剤や、やわらかくするための加脂剤の臭いです。

本物の皮革にも、なめし剤や加脂剤は必要なものなので取り去るわけにはいきませんが、合皮製品ほどの臭いの被害はあまりないようです。

タラの脂を使った加脂剤は、つーんとした臭いで、羊の脂を使った加脂剤は甘い臭いです。

また、欧米、韓国、日本でナメシた製品はそれほどひどい臭いにはなりませんが、ナメシた皮革を輸入して日本で製品にした場合は、メイド・イン・ジャパンとなってしまうため、日本製なのに臭いがきついということもあります。

では、本物の皮革の臭いは消せるのでしょうか?

➡少しでも気にならならないようにする対策は、こちらの記事もご覧ください。
革バッグの臭いは消せる? 気にならないようにする対策3つ

合成皮革の臭いの原因である合成樹脂の臭いは、ある程度は仕方がありません。

誠実

買った合皮製品が、しっかりした合成樹脂の塗り方であるかどうかまではわかりません。

残酷な言い方をすれば、合皮製品の臭いを防ぐ道は、誠実なお店で買うことくらいでしょうか。

すでに買ってしまい、なんとか臭いを消して使いたい場合は、2週間くらいを目標にして、重曹をたっぷり振りかけた合皮製品をビニール袋に入れてしっかり縛って置いておくのが安全な消臭方法になります。

あとこちらも2週間くらいかけて、消臭スプレーを布に浸したもので合皮製品を念のため目立たない場所から拭き、風通しの良い場所に置いておくことを繰り返す方法もあります。

どの方法も時間と共に臭いが薄れるのを期待して試してみて、理想の臭いが消えたレベルまで行けたなら、良い消臭方法と長く使える合皮製品の二つを手に入れたことになりますね。

(筆者:にゃんきち)

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