老人に限らず体の自由が利かなくなったすべての人に必要な介護で、よくありがちなことにトイレの失敗があります。
消臭剤を安全に効果的に使うためには、介護を受ける人のトイレの失敗場面などを理解することがキーポイントです。
介護の状態や種類は大変多く、これが「ザ・介護だ!」と言い切れる正解もないわけですが、一つだけ言えるとしたら想像以上の体力と精神力が必要ということです。
介護を受ける人も、病気で体重が落ちて軽くなったので助けてもらいやすいと思っていることでしょう。
しかし、介護する人も同じ考えでちょっとの手助けで大丈夫と思い支えた瞬間、お互いに「おや?思ってたより重い?!」と気付かされます。
介護士さんが、「同じ重さのお米袋なら軽く感じるけどね。」とおっしゃっていました。
これが命の重さなのか。。。と少しポエムってみたところで、なんの準備もしていなかったのに突然、一日だけで終わることのないアスリート並みの体力が必要になってくるわけです。
精神力も、心理学などを勉強していようとそうでなかろうと目の前に起きる出来事は想像を超えて突然やってくるのです。
「さまざまな介護のアクションで、介護の世界のしかけを解いて、ぼうけんを進めよう!」というゲームに置き換えて考えられたとしても、クリアにかなりの時間がかかり難解になります。
料理の苦手な人が介護する人だった場合、料理中に〇〇’sキッチンのロケ中とか自分を今流行りの料理人に例えて脳内変換するなどして奮い立たせないと苦痛に感じるかもしれません。
自分の生活もしながら、体力と精神力をタフに保って介護する人は、スーパーデキル人なんだと胸を張って言えることなんです。
介護を受ける人も、介護されたくて病気になったわけではない、今まで何でもできていたことができなくなった悔しさを介護する人にぶつけてしまうこともあるかもしれません。
病気でなくても喜怒哀楽はあるのですから、介護を受ける人にとってもする人にとっても何の得にもならない怒や哀より、喜と楽を昨日より一つでも多く感じられるように過ごせると良いですね。
イヤな臭いの消臭も、喜と楽を増やすことのお手伝いになります。
では、どんな介護の場面でどのように消臭剤を使うと安全に消臭できるのでしょうか。
◆介護を受ける人のトイレの失敗場面を理解して、消臭剤を安全に使う。
健康な人にとってトイレに行くということは、当たり前で普通すぎて何も考えることなく済ませていますが、介護の必要な人にとっては大作業です。
トイレの場所が思い出せなかったり、衣服を下げられなかったり、腰を下ろせなかったり、水を流せなかったり、衣服を上げられなかったり、部屋まで戻れなかったり。。。
こんな大作業が一日に食事の回数より多くあるわけですので、当然どこかで失敗してしまいます。
トイレまでの道のりがまるで海外で迷ったように感じてしまっているかもしれないのなら、壁に道案内の矢印をトイレまで貼るなどしても失敗は防げます。
座ったり立ち上がったりが難しそうなら、手すりや、トイレの高さを調節する道具を使うことで失敗は防げます。
介護保険を使うと、工具不要の手すりは約2,000円です。
トイレの高さを調節するやわらか補高便座は約1,500円です。
トイレを済ますまでに時間がかかるのなら、先に消臭剤を水の中に垂らしておくと良いです。
その時の消臭剤は、万が一肌に触れても安全なもので無香料のものに限ります。
◆紙パンツを介護を受ける人のサイズに合ったものを選ぶ。
大きすぎず表示されているウエストサイズを参考にして、介護を受ける人のサイズに近いものを選びましょう。
腰回りをテープで止めるタイプは、腰回りのサイズを参考にして選びます。
横漏れ防止のヒダをしっかり立てて使います。
外国の人たちが爆買いしていくほど日本製品は良いのですから、吸収力も信頼して大丈夫です。
漏れるとしたらサイズが大きすぎるか、尿取りパッドを重ねて逆に重さで足回りに隙間ができてしまったかです。
吸収力の高さの証拠として、紙パンツの横を切り開いて平らにし、介護を受ける人が横になったまま洗髪する時に頭の下に敷いて使うことだってできるんです。
他にも防水シーツを敷いてあれば布団もしくはベットマットまで染み込むこともなく、洗濯もパジャマとシーツだけで済みます。
洗濯する前に消臭剤をスプレーしておくのもおすすめです。
➡使用済み紙パンツ入れ情報はこちら。
介護は消臭でストレスなし・・・使える3つの方法とは?
◆介護を受ける人のいる部屋で消臭剤を使うときは、低い位置や介護する人が壁になって安全に使う。
ベッド生活の介護を受ける人の場合、食事もなにもかもが同じ場所で行われるので、消臭剤がとても必要になってきます。
限られた空間で消臭剤を使うなら、ベッドの下にスプレーするか、介護する人が背中を向けて外側にスプレーするなどしましょう。
もしも、かかってしまっても安全な消臭剤を選ぶことも大切です。
また、みんなの感情の負担にならない無香料を選ぶこともポイントです。
介護生活もいつかは終わりが来ます。
ハッピーエンドは介護を受ける人の快復ですが、かなわなかった場合、介護を受けていた人が言葉を出せなくなっても、「ありがとう。」って言っていたと思えますように、最後のときまで介護する人は感染症にもかからない強靭な肉体と精神力を持ち続けなければなりません。
そのためには、訪問介護サービスなど助けを利用してなるべく休む時間も作ったり、頭脳を回転して今不便に感じていることをひとつひとつクリアして行けると良いですね。
(筆者:にゃんきち)