調理中の臭いで気になるのは、手に付く臭いもありますよね。
調理中なので臭いを超速で消したいときに効果抜群なのが、歯磨き粉、食品、食器洗い洗剤で落とす方法です。
臭い=汚れの取り方を、調理師さんたちはどのようにしているのでしょうか。
調理師専門学校の手洗いの実験では、ブラックライトで光るローションを汚れに見立てて手に付けてから、手洗い後にブラックライトを当てて洗い残しを見つけていました。
主に、指先、指の間、親指、手のシワの洗い残し率が高いようでした。
手に傷があった場合の衛生管理はどうしているのでしょうか。
そんなときは、手袋の出番です。
傷があるところにだけ菌があるわけではなく、傷があると気になって触ってしまい、傷以外の場所にまで菌が広がりがちになるので、手袋をすることが重要になります。
手袋をしていたら完全に清潔というわけではなく、某デリバリー専門のお寿司屋さんで働いていた人によると、1時間に1回の手洗いと、手袋の取り換えをしていたということでしたので、使い捨てなど手袋の衛生管理も必要になりますね。
普通のお寿司屋さんでは手袋を使わなくても、1時間の間に何十回と手を洗っていたそうです。
さて、一般の家庭で調理中の気になる手の臭いを超速で、更に口に入っても比較的安全なもので臭いを消すにはどのようにしたら良いのでしょうか。
◆調理中の手についた臭いを歯磨き粉で消す。
旅行用など使わなくなった古い歯磨き粉でも充分なので、つけてから手を洗う方法です。
生肉や魚をつかんだ生臭い手や、にんにくを剥いたときなどに効果的です。
にんにくを剥くときに、手に臭いをつけない方法もどうぞ。
にんにくひとかけらだったら、皮ごと小皿に入れ、ラップなしで電子レンジ600wで10秒かけます。
にんにくの上部をつまむと、するりと皮から外れ、手に臭いがつきません。
外れづらいときは、にんにくの下部を包丁で切り落としてから上部をつまむと出てきます。
にんにくを丸一個全部、皮から外すときは、下部を平らに切り落としてから、小皿に切り口を下にして、ラップなしで電子レンジ600wで40秒かけます。
にんにくの上部を一つまみするだけで、手に臭いがつくことなく、全部中身が一度に出てきますよ。
◆調理中の手についた臭いを食品で消す。
柑橘類の皮をこすりつけてから手を洗う。
捨てる前のレモンやオレンジやミカンなど柑橘類の皮が、肉や魚を触って生臭くなった手も助けてくれます。
塩をこすりつけてから手を洗う。
殺菌効果も期待できて◎です。
ただし、柑橘類の皮を使うときと同様に、手に傷があると染みて痛いので、即行で洗い流すなど注意しましょう。
お茶の出がらしをこすりつけてから手を洗う。
捨てる前のお茶の葉をキッチンペーパーに包んで置いておき、手に臭いがついたときに包んだキッチンペーパーの上から水をかけながらモミモミすると、臭いが消えます。
お酢をこすりつけてから手を洗う。
お酢も殺菌効果があります。
◆調理中の手についた臭いを食器洗い洗剤で消す。
色々用意しなくてもいつもキッチンにあるものといえば食器洗い洗剤ですよね。
食器洗い洗剤のボトルを立てて置いてあるそのままで、洗剤出し口に指先をちょっとつけるだけでも充分です。
ボトルを傾けてドバっと手にかけなくても、水で洗い流すと臭いは消えます。
洗剤をつけすぎると、いつまでも洗ってなくてはならなくなったり、手が荒れたりしてしまいます。
手荒れを防ぐには、必ず水で洗うことをお勧めします。
洗剤+お湯では、手の油分を取り過ぎてしまうからです。
調理中の手についた臭いは、調理の邪魔をしないようなもので素早く消す。
調理は時間が命みたいなところがあるので、手についた臭いも素早く消せるものを利用しつつ、他の臭いもつけないように水洗いをしっかりとして、臭いに悩まされることなく、ご馳走を作り上げましょう。
(筆者:にゃんきち)