換気扇の消臭方法は、油汚れを上手に落とすことから始まります。
部屋の消臭に大いに役立つ換気扇がクサイのは、部屋中の臭いが付いてしまったからではありません。
臭いの原因を知って、落とすのが楽しみになるくらいコッテリ付いてしまった油汚れ落としにチャレンジしてみませんか?
本当は掃除不要の換気扇があったら良いのに~という多くの希望の声が聞こえてきますが、探したらあるのですね。
10年間ファン掃除不要の換気扇の仕組みは、換気扇を電源オフにしたとたんに、フッ素コートされたファンが自動でゆっくり回転して油汚れを下に落として集めたあと、高速回転で油汚れを吹き飛ばし、吹き飛ばした油はファンの下のプレートで回収するようになっています。
残念ながら単品販売はされず、システムキッチンのオプション品としての販売などだそうです。
そんな夢のような換気扇でない限り、臭いの悩み対策は必須です。
では、換気扇の臭いの原因と、キレイにするには何が有効かなのかと、非常に汚れていた場合の消臭方法について調べてみましょう。
◆キッチンの換気扇の臭いの原因は、油汚れです。
お察しの通りキッチンの換気扇には調理で使った油がくっつきます。
すぐに取り除くことが消臭対策につながるのですが、あの高さといい構造といい、ここは見なかったことにしてと言わんばかりの掃除の拒否力です。
結局、掃除をしないで長い間溜めてしまった油汚れを落としたあとは、さぞかしすっきりするに違いありません。
◆換気扇をキレイにするには、小麦粉を使ってみましょう。
焼き鳥のたれにも使われている小麦粉は、昔は米と同じように糊の代わりとして使われてたくらいに、ねばねばが強く、油も良く吸ってくれます。
この特徴を利用して、しつこい油汚れを取ってみましょう。
換気扇の部品を外せるものはすべて外し、ギトギト油汚れに小麦粉をふりかけ、割りばしなどでこそげ落とすと良いそうです。
こちらの消臭対策は、どちらかというと時間をかけて達成感を味わいたい人向きかもしれません。
◆換気扇が手が付けられないほど非常に汚れていた場合の消臭方法は、洗剤に漬け置きです。
使い捨て手袋をして換気扇の部品を外します。
ギトギト油汚れの後始末も考えると、使い捨ての手袋が良いです。
70リットルのゴミ袋を、キッチンのシンクにクチを広げて置きます。
70リットルくらいの大型ゴミ袋ですと丈夫で熱湯が漏れずに安心で、換気扇の部品もすべて入れやすいです。
95℃のお湯をゴミ袋の中に入れます。
ポットの95℃に保温になっているお湯を、やけどしないようにボールなどに入れ、ボール2回分くらい入れているうちに適度に冷め約50℃くらいになります。
シンクに置いた70リットルの大型ゴミ袋の底から5cmくらいのお湯の量になり、上から漏れることもないのでゴミ袋のクチを立てながらお湯を入れます。
外した換気扇と部品をお湯に漬けます。
油汚れ用洗剤を漬けた中にスプレーします。
20回分くらい、換気扇の汚れの多い部分にめがけてスプレーします。
換気扇は直接食品に触れるものでもないので化学洗剤の消臭方法で構わないのですが、どうしても重曹フリークな方でしたら計量カップに半分くらいたっぷり使います。
ゴミ袋のクチをまとめます。
カレンダーなどを丸めるみたいにクルクルっとする程度でも構いません。
お湯につけた換気扇をサウナ状態にするのが目的です。
こうすることで、換気扇全体がお湯に全部浸からなくても汚れが浮き上がってきます。
30分くらい漬け置きます。
その時間を利用して、換気扇の外せない部分には油汚れ用洗剤をスプレーします。
泡状の油汚れ用スプレー洗剤を使うと、液が垂れづらいので良いです。
こびりついた頑固な油汚れは、金属製のヘラなどでこそぎ落とします。
そのあと、使い捨ての布で拭き取ります。
さぁ30分後・・・。
ゴミ袋の中で汚れが超絶楽にスルスル取れますので、使い古しの歯ブラシなどでこすり落とします。
そのままゴミ袋の中で、蛇口から少しずつ出したお湯でサッと洗い流します。
換気扇や部品を取り出します。
ゴミ袋の中の残りの汚れたお湯の処理は・・・。
ハサミを用意します。
ゴミ袋のクチを片手で持ち、シンクの排水口に近い部分のゴミ袋の底にハサミで少し切れ目を入れ、汚れたお湯を流します。
ゴミ袋はクルクル丸めて捨てて完了!
ここまで短い時間で、ギトギト汚れに触れることもなく、外出着でも掃除できます。・・・って、ちょっと言い過ぎか。
特にシンクの汚れなどの後始末がないのも楽~なので、オススメです。
換気扇の消臭方法は、油汚れを上手に落とすことです。
一度設置したら割と何年も交換しない換気扇ですので、キレイな長いお付き合いが理想です。
油は低温で固まってしまうため、油汚れを上手に落とすには高温の季節が最適なのです。
換気扇の消臭には、これからの季節が向いていますよー。
(筆者:にゃんきち)